ハンドメイド作品を販売する前に注意したい著作権や商標権を解説
こんにちは。
ハンドメイド作家のまりーじゅ(marryju shop)です。
ハンドメイド作品を販売していくなら、著作権や商標権など「知的財産権」について知識をつけておいた方がよいでしょう。
知識もなく販売してしまうと、意図せず著作権などを違反してしまいトラブルになる場合があります。
せっかく楽しくハンドメイドをしているのに、罰則を受けてしまっては勿体無いので、この記事でどのような作品が著作権や商標権侵害に該当するのかを把握しておきましょう。
ハンドメイド作品を販売する方は、是非最後まで読み進めてみてください。
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この記事の内容
- ハンドメイド作品の出品や販売で注意が必要な著作権や商標権とは?
- アプリなどで販売しても著作権や商標権侵害とならないハンドメイド作品
- 著作権侵害に当てはまる出品した作品の特徴
- 出品や販売されたハンドメイド作品が商標違反となるもの
- 著作権や商標権に制作したハンドメイド作品が該当するか確認するサイトや手順を紹介
- 著作権や商標権侵害をしてしまった際に販売元などから受ける罰則やペナルティー
- 販売する際に著作権侵害などトラブルにならないリサーチの仕方
- 自分が販売しているハンドメイド作品の著作権を守る手段を紹介
- ハンドメイド作品を販売する前に注意したい著作権や商標権のまとめ
この記事を書いている私は、ハンドメイドを4年していて、BASE(ベイス)でネットショップの運営やminne(ミンネ)、Crema(クリーマ)などフリマアプリで販売しています。お客様に選ばれるネットショップ作りを目指して運営しているので、これから始める方のお力になれると思います。
それでは、ハンドメイド作品を制作、販売する際に気をつけたい著作権や商標権について詳しく解説します。
ハンドメイド作品の出品や販売で注意が必要な著作権や商標権とは?
著作権や商標権とは、具体的にどのような権利なのかをご紹介します。
著作権や商標権は聞いたことがあっても詳しくは知らない方が多いと思いますので、この機会に把握しておいてください。
著作権は制作したオリジナルの作品を他者が盗作しないよう守る権利
著作権は音楽や美術作品、映画など制作したオリジナルの作品を、他者に盗まれないよう守るための権利です。
特別な手続きは必要なく、制作し世の中に出した時点で著作権が発生します。
しかし実用品として認識されるハンドメイド作品には、ほとんどの場合著作権がありません。
自分の作品を守りたいのであれば、独自に「商標権」などを申請する必要があります。
商標権はロゴやキャラクターなどが許可なく作品に使用されないように守る権利
他の会社の製品と自社の製品を差別化するために、ロゴやキャラクターなどを独占的に使用できるようにする権利を商標権といいます。
例えば、シャネルなど有名なブランドのロゴや、ディズニーのキャラクターなどが当てはまります。
この商標権があると、誰が制作し提供しているのかが一目でわかるようになり、品質などの保証もお客様に示すことが可能になります。この商標権を獲得するには、特許庁に申請が必要で費用もかかり、個人で販売するハンドメイド作家には少し難しいでしょう。
しかし、製法やデザインなどにこだわりがある方は商標登録でトラブルを回避できるので、本確定に販売を始める前に検討してみてください。
アプリなどで販売しても著作権や商標権侵害とならないハンドメイド作品
ハンドメイド作品はオリジナルでなければ販売はできません。
具体的な例を解説しますので、ハンドメイドアプリで販売を始めたい方は、必ず目を通しておきましょう。
オリジナルのキャラクターを使用し制作したハンドメイド作品
著作権などの違反にならず販売が可能なのは、オリジナルキャラクターの作品です。また、パールやビーズなど作品の材料が商用許可されていれば、著作権には該当しないので販売しても問題ありません。
しかし、手軽に手に入る材料を使用した作品では似てしまうことがあるので、販売する際には十分気をつけましょう。
ハンドメイド作品を制作する際に猫や犬などの動物や風景をモチーフにしたもの
動物や風景などをモチーフにしている作品の場合は、著作権や商標権に該当しないので販売できます。しかし、ネット上にあるフリー素材以外の写真を参考にし、無断で商品とするは違法なので、写真を参考にするのであれば風景などは自分で撮影したものにしましょう。
商用が許可されているシンプルな柄の生地を使用したハンドメイド作品
ドットなどのように単調な柄の生地であれば、作品に使用してアプリなどで販売しても著作権侵害などには該当しません。メーカーによっては販売する場所や規模によっても、販売可能であったり不可となったりと様々なので、心配な場合は販売元に確認しましょう。
著作権侵害に当てはまる出品した作品の特徴
未然に著作権違反となることを防ぐためにも、どういった特徴の作品が該当するのか覚えておきましょう。知らなかったでは済まされず、刑事罰など重い罰則を受ける場合もあるので注意が必要です。
商用許可されていないキャラクターの生地を使用したハンドメイド作品
ディズニーやTVアニメのキャラクターなどが描かれた生地を、ハンドメイド作品に使用し販売したり、柄やプリントが似たもので制作し「◯◯風」として販売しても、権利の侵害となる可能性があるので気をつけてください。
キャラクターものは売れるので販売したくなる方も多いですが、違法なので販売はせずに自分用や子供が使用するものだけに留めておきましょう。
ハンドメイド作品にブランドロゴの模倣をしたもの
ブランドのロゴを模倣してしまうと企業など著作権を保有している側から訴えられ、重い罰則を受ける場合があります。懲役や損害賠償といったことになるかもしれないので、絶対に模倣や使用はしないでください。
ロゴを制作したい場合は必ずオリジナルのもにし、似てるものがないか確認してから使用しましょう。
本に掲載されている作品や他の作家の作品を模倣したもの
本や他の作家の作品を真似したものは当然違法となり、トラブルになる可能性があります。本に掲載されるほど有名な作家であれば、作品に商標権や意匠権があるので、同じものを作り販売してしまうと権利を侵害してしまいます。
参考にするか、販売用ではなく練習として制作する程度にしましょう。
簡単にハンドメイドできるキットで制作した作品
手芸店などに多いハンドメイド用のキットで制作した作品を、販売してはいけません。
禁止とはっきり明記されていなくても販売できない場合があるので、もし出品したいのであれば必ず販売元に問い合わせて確認しましょう。
このように著作権侵害がどのようなものかを知っておかないと違反してしまうので、ハンドメイド作品を販売する方はしっかりと覚えておいてください。
出品や販売されたハンドメイド作品が商標違反となるもの
ハンドメイド作品の中で、どのようなものが商標権違反となるのかを解説します。こちらも重要なので、著作権と合わせて覚えておきましょう。
ディズニーキャラクターなどをプリントしオリジナル作品として販売しているもの
有名なキャラクターをTシャツやハンカチなどに印刷して販売するのは、商標権侵害となります。キャラクターのアイテムはとても売りやすく需要がありますが、権利を侵害してしまうと販売しているアプリなどからペナルティを受けるので、絶対にしてはいけません。
売れるからといって、安易に出品せずオリジナルの作品を制作しましょう。
ハンドメイド作品にブランドで使用されているタグをつけ販売したもの
気に入っているからといってハンドメイド作品に、ブランドのタグをつけるのは勿論違法です。
タグもオリジナルで制作することができるので、作品と一緒に作ってみてください。
著作権や商標権に厳しい企業から訴えられると、罰則などでハンドメイドを続けていくことができなくなってしまいます。必ず使用する材料やロゴなどには気をつけましょう。
著作権や商標権に制作したハンドメイド作品が該当するか確認するサイトや手順を紹介
権利を侵害していないか確認できる検索システムなどがあるので、手順をご紹介します。
アプリなどに出品する前に確認しておくと安心ですので、是非活用してみてください。
著作権に該当していないか確認する手順
著作権に登録されている情報を確認できる「著作権等登録状況検索システム」を利用します。
>>「著作権等登録状況検索システムはこちら
「著作権等登録状況検索システム」を活用し作品の著作権を確認する手順
- 検索窓に商品名を入力し文字列に半角スペースを入れる
- 「著作権者の氏名等」に会社やメーカー、ブランド名を入力し検索する
- 「キーワードでの検索」や「特許分類での検索」も調べておく
- 確認した出品禁止商品をリストにまとめておく
この手順で検索すると漏れがなく、著作権侵害になっていないか確認することができるので、販売する予定の作品に似てるものがないか確かめてみてください。
商標権に該当していないか確認する手順
商標権に関しては「特許情報のプラットフォーム」で確認することができます。以下がそのURLです。
>>特許情報のプラットフォームはこちら
「特許情報のプラットフォーム」を活用し作品の商標権を確認する手順
- URLを開き検索窓に商品名やブランドなど2つ以上のキーワードを入力
- 検索結果が出てくるので確認する
チェック漏れが無いように、複数の方と確認しましょう。
このように、著作権や商標権を侵害していないか簡単に確認することができるので、作品を販売する前に特許情報などを見ておいてください。
著作権や商標権侵害をしてしまった際に販売元などから受ける罰則やペナルティーとは
作家がハンドメイドアプリで著作権などの違反をしてしまうと、アカウント停止の処分になります。
さらに故意に権利を侵害すると刑事罰の対象となり、罰金や懲役などの重い罰則が下されます。
民事上でも著作権を保有している方から訴えられると、差し止め請求や損害賠償請求をされることがあるので注意しましょう。
販売する際に著作権侵害などトラブルにならないリサーチの仕方
ハンドメイドアプリなどで販売をする際に、著作権などのトラブルにならないよう事前にリサーチする必要があります。
訴えられてからでは遅いので、作品のデザインが決まり次第、下記の2点を確認しましょう。
ハンドメイド作品のデザインが決まったら似ているものが販売されていないかリサーチする
制作する前に作品のデザインを考えると思いますが、どんな作品にするか決めたら似たようなものが販売されていないか確認しましょう。
制作してからでは類似商品があった場合作り直しになり、材料が無駄になるので制作前にあらかじめ確認する方が効率的です。
ハンドメイド作品作りに生地を使用する際は販売元に確認する
上記でも解説していますが、ヘアアクセサリーなどに生地を使用する場合は、制作する前に販売元に確認してください。
著作権侵害にならないシンプルな柄を使用する際も、心配であれば確認してから販売用の作品を制作すると安心です。
自由に作品を制作できるのがハンドメイドの魅力ですが、販売するとなると著作権や商標権に注意しなければなりません。
事前に確認し作品のデザインが被らないようにリサーチをして、トラブルを回避し販売しましょう。
自分が販売しているハンドメイド作品の著作権を守る手段を紹介
次に、自分が販売している作品の著作権を守る方法を解説します。
制作過程やデザインにこだわりがある方は、是非活用してみてください。
オリジナルのロゴを制作しハンドメイド作品をブランド化する
ロゴを制作しハンドメイド作品に掘ったりタグのようにつけておくと、自分の作品であるという目印になり盗作などされにくくなります。
また、ハンドメイドアプリやSNSなどに使用する写真に、ブランドのロゴをつけておくのもおすすめです。
様々な人が見るSNSでは、作品が写っている写真を勝手に使用する方もいるので、そうしたトラブルを回避することができるでしょう。
販売しているハンドメイド作品の説明文などに「盗作禁止」と記載する
販売する作品には必ず説明文や注意書きがあると思いますが、そちらに「盗作禁止」や「デザインの無断使用禁止」などと記載しておくのもいいでしょう。
勝手にデザインを真似ると盗作になることを、見ている方に教えることができるので、著作権が気になる方は必ず記載してください。
ハンドメイド作品のデザインにこだわりがある方は商標登録をし説明文などに記載する
材料やデザインに強いこだわりがある方もいるでしょう。そんな方は商標登録をし、権利を持っていることを記載することで盗作を防げます。
似たようなものが登録されていなければ、審査が通り作品を保護できます。
しかし、登録には時間も費用もかかるので、素人には難しい部分があるでしょう。
登録したい方は弁理士に相談して、手続きをしてみてください。
ハンドメイド作品を販売する前に注意したい著作権や商標権のまとめ
最後に、これまでの内容を以下にまとめました。
- ハンドメイド作品の出品や販売で注意が必要な著作権や商標権とは?
- アプリなどで販売しても著作権や商標権侵害とならないハンドメイド作品
- 著作権侵害に当てはまる出品した作品の特徴
- 出品や販売されたハンドメイド作品が商標違反となるもの
- 著作権や商標権に制作したハンドメイド作品が該当するか確認するサイトや手順を紹介
- 著作権や商標権侵害をしてしまった際に販売元などから受ける罰則やペナルティー
- 販売する際に著作権侵害などトラブルにならないリサーチの仕方
- 自分が販売しているハンドメイド作品の著作権を守る手段を紹介
いかがでしたでしょか。
著作権や商標権は違法してしまうと重い罰則を受ける場合があるので、販売をする際には注意せねばなりません。
このくらいならいいだろうと安易に考えていると、著作権や商標権を保持している方から訴えられたりとトラブルになってしまいます。
楽しくハンドメイド作品を制作し販売するためにも、しっかりとモラルを持って販売をするようにしましょう。
まだminneに登録をしていない方は、30秒でminneに登録ができるのでしておきましょう。
»minneのアカウント開設はこちら