ミシンなしでも作れる!手縫いで作るハンドメイド刺繍巾着の作り方
こんにちは。
ハンドメイド作家のまりーじゅ(marryju shop)です。
新学期が始まり、お子様の入園・入学、進級に合わせて、コップ袋や給食袋などを手作りしてあげたいと考える方も多いのではないでしょうか。
また、自分が普段使うのにも、刺繍巾着をハンドメイドすると、世界で一つのオリジナルなものになり、気分も上がります。
しかし、巾着はミシンがないと作れないのでは?と思っている方も多いと思います。ミシンが家にない方は、刺繍巾着はどのように作り始めればいいか迷っていませんか?
この記事では、ミシンを使わずに手縫いで作るハンドメイド刺繍巾着を作るのに必要な材料や道具、刺繍の方法を詳しく解説していきます。
家にある余った布や、はぎれ布でも作れますので、ぜひ「おうち時間」のお供に、挑戦してみて下さい。
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この記事の内容
- ハンドメイド刺繍巾着を作るための布の種類・選び方
- ハンドメイド刺繍巾着を作るために使う道具と材料の種類・説明
- 手縫いで巾着に刺繍していくための下準備
- ハンドメイド刺繍巾着の作り方、縫い方・刺し方
- ハンドメイドで巾着にオリジナルの刺繍をしていくコツ
- ハンドメイド巾着刺繍の作り方まとめ
この記事を書いている私は、ハンドメイドを4年していて、BASEでネットショップの運営やminneやcreemaなどフリマアプリで販売をしています。
また、母が洋裁講師で、子供の頃からハンドメイドに慣れ親しみ、指導を受けながら制作をしています。ハンドメイドが大好きなので、これから始める方のお力になれると思います。
それでは、早速ハンドメイド刺繍巾着について詳しく解説していきますので、是非参考にしてみて下さい。
1.ハンドメイド刺繍巾着を作るための布の種類・選び方
刺繍巾着を作るにあたって、生地を選ぶポイントは、「耐久性」と「刺繍のしやすさ」です。
刺繍巾着の中に入れる予定のものが軽いものならば、綿100%の薄い生地でも問題ないでしょう。しかし重さのある物を入れる予定ならば、もう少し耐久性が必要です。
また、耐久性を重視してキルティング生地などの厚手の生地を使用してしまうと、今度は刺繍するのが難しくなってしまいます。
実際に生地に触れて、使用用途に沿った耐久性があり、刺繍出来るような厚さの生地を選びましょう。
今回は、リップや目薬、手鏡等を入れるミニ刺繍巾着を作りますので、ある程度耐久性のあるリネン生地を使用して作っていきたいと思います。
2.ハンドメイド刺繍巾着を作るために使う道具と材料の種類・説明
①生地
今回は「ハーフリネン」を使用。巾着の使用用途に合わせて選んで下さい。
②ものさし・定規
③チャコペーパー
④チャコペン
写しとったデザイン(下絵)を生地に写すのに使います。
水で消えるタイプがおすすめです。
⑤刺繍糸
今回は100均(セリア、ダイソー、キャンドゥ)で購入したものを使用。刺繍するデザインに合わせた色。
⑥刺繍枠
ハンカチをピンと張って刺すための丸枠。直径10㎝〜12㎝位が使いやすい。
⑦紐通し
巾着の紐を通すときに使用。なければヘアピンやピンセットなどでも代用可。
⑧糸切りバサミ
先の細いものが良い。必ず紙用とは別にしましょう。(切れ味が悪くなります)
⑨刺繍針、まち針
「フランス刺繍針」と言って、先の尖ったもの。7〜10番が良い。
⑩紐、もしくはリボン
巾着の紐部分。今回は家にあったリボンで代用します。
⑪布用ハサミ(裁ち鋏)
生地を切るのに使用。必ず紙用とは分けましょう。(切れ味が悪くなります)
・デザイン(下絵)
・トレーシングペーパー、ボールペン
デザイン(下絵)を写しとるのに使います。
・綿棒もしくは霧吹き
チャコペーパーで写しとった線を消すのに使います。
・アイロン
3.手縫いで巾着に刺繍していくための下準備
巾着のサイズを決め、布を切る
作りたい巾着のサイズを決めます。
サイズが決まったら、横幅:作りたい幅+2cm、縦:作りたい高さ+3cmの大きさで、印をつけます。
生地を布用ハサミでカットしていきます。(2枚)
ぬいしろに印をつける
まず、上から9㎜の場所に印をつけます。(ここが、紐を通す部分になります。)
次に、端から5㎜と7㎜で線を引きます。
巾着のサイズに合う下絵を探す・デザインする
巾着に刺繍したいデザインを決めます。この時、生地につけた印の中に収まるサイズのものを選びましょう。
今回は、私が自分でデザインしたものを刺繍したいので、巾着のサイズに合った大きさのデザインを紙に描いていきます。
トレーシングペーパーを使って下絵を写す
巾着に刺繍したいデザインが決まったら、トレーシングペーパーに写します。
自分で描いた下絵がある場合は、この工程を省いても良いです。
しかし、トレーシングペーパーに描かれた下絵を使用した方が、次の工程がやりやすいので、慣れてくるまではトレーシングペーパーを使用した方が良いでしょう。
チャコペーパーを使って下絵をハンカチに写す
生地→チャコペーパー→トレーシングペーパーに写した下絵の順に重ね、まち針でとめます。
この時、チャコペーパーの色がついている部分を生地に当てるようにします。
チャコペーパーで写したデザインが、薄くて見えにくかったり、途切れてしまっている部分がある時は、チャコペンで直接生地に書き足します。
巾着に綺麗な刺繍をするためには、この下絵が重要になりますので、しっかり見えるよう丁寧に生地に写していきます。
※注意点※
生地にデザインを写す時、あらかじめ印をつけておいた生地の端や上部には描かないようにしましょう。どちらもぬいしろや紐通しとなり、デザインが隠れてしまいます。
また、巾着が完成したらどうなるか?をイメージしながら、デザインを写す場所を
決めましょう。
4.ハンドメイド刺繍巾着の作り方、縫い方・刺し方
今回、ミシンを使わず手縫いで刺繍巾着を作る方法をお伝えします。手縫いで巾着を作るため、袋縫いで製作していきます。
まず、生地に写したデザインを刺繍していきます。今回は「ラベンダー」を刺繍していきますが、このデザインはこれから説明する2種類(アウトラインステッチ、レゼーデイジーステッチ)の刺し方だけで完成します。
アウトラインステッチの縫い方・刺し方
①布の裏側から針を入れ、線の真上に糸を出しておきます。
②1目分進んだ位置に針を入れ、半分戻って針を出します。
③針を入れては半分戻る…を繰り返して刺し進みます。
アウトラインステッチを刺し終わると、こんな感じに。
レゼーデージーステッチの縫い方・刺し方
①糸の端に結び玉を作り、布の裏側から針を入れます。
②糸が出ているのと同じ穴に針を入れます。続けて3に針を出し、針に糸をかけます。
③針を抜き、ゆっくり糸を引きしめてループの大きさを決めます。
④ループの際に針を入れて止めます。
レゼーデイジーステッチを刺し終えると、こうなります。
刺繍の仕上げ
デザインが刺し終わったら、残った線を水で濡らした綿棒で軽く叩いて落とします。
霧吹きで水をスプレーしても良いでしょう。
巾着として仕立てる前に、アイロンがけをします。
生地に残った線を消す前にアイロンをかけてしまうと、消えなくなることがあるので注意して下さい。
アイロンをかける際は、刺繍部分が潰れないように、下にバスタオルなどを敷き、布の裏側からかけます。
仕上げのアイロンがけが、刺繍巾着の見栄えを大きく左右しますので、きちんと丁寧にかけましょう。
生地の端を袋縫いで縫い合わせていく
生地に刺繍ができたら、巾着の仕立てに入ります。手縫いで巾着を仕立てる時は、「袋縫い」で仕立てていきます。袋縫いは、ぬいしろが内側に入り、布端が隠れます。また、2回縫うのでより丈夫に・綺麗に仕上げることができます。
まず、生地を外表で重ね、まち針でとめます。
この状態で、3.2でつけた一番外側の線に沿ってなみぬいしていきます。
ぬいしろをアイロンで開く
中表で縫い合わせる
生地を裏返し、中表にします。そして、生地の端から2〜3㎜で(3.2でつけた内側の線)もう一度なみぬいします。
この時、あまり外側で縫い過ぎてしまうと、4.3で縫い合わせた布端が表に出てきてしまうので気を付けましょう。
あきどまりに切り込みを入れる
袋縫いができたら、次はひも口(上から9㎜で印をつけた部分)の始末をします。
まず、上から9㎜で印をつけた部分に7㎜程度の切り込みを入れます。そして、切った部分を三つ折りにしてアイロンで線をつけます。
ひも口の始末をする
ひも口を、端から2㎜の部分で「コの字」に縫い合わせていきます。
縦はなみぬいします。
横の部分は、強度が必要なので返し縫いしていきます。
巾着口を始末する
上から1㎝、2.5㎝で三つ折りにしまち針でとめます。この時も、アイロンで線をつけておくとやりやすいです。
ひもを通す
表に返します。紐通しを使って、ひもやリボンを通していきます。
今回は2本のリボンを使うので、それぞれ両側から通して一周させます。1本でもOKです。
完成しました。
5.ハンドメイド手縫いで巾着にオリジナルの刺繍をしていくコツ
刺繍巾着は、作りたい巾着のサイズや用途に合わせた生地を選びましょう。
また、デザインを選ぶ時も、刺繍のサイズに合っているかを必ず確認し、実際に巾着として仕立てた時にどうなるか?を、イメージしながら進めていくことが大切です。
そして、刺繍を刺し終わった後の下書きの処理やアイロンがけも、巾着に仕立てる前に丁寧に行うと良いでしょう。巾着に仕立てた後でも処理できますが、うまくアイロンがかけられなかったり、線が消せなくなってしまうこともあります。
仕立てる前に、刺繍されている生地を綺麗にしておくことで、刺繍巾着の出来栄えが変わってきます。
ハンドメイドで作るオリジナル刺繍巾着の作り方まとめ
ミシンを使わずに手縫いで作るハンドメイド刺繍巾着を作るのに必要な材料や道具、刺繍の方法を詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
「おうち時間」を使って、お子さんの新学期の準備や新生活用品を揃えたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介したレシピを見れば、ハンドメイド刺繍初心者の方でも簡単に「オリジナル刺繍巾着」作りに挑戦できるように紹介しています。
家にある余った布や、はぎれ布でも作れますので、ぜひ世界に一つの刺繍巾着作りに挑戦してみてください。
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