BASEで手作り菓子は販売できる?販売許可が必要な食品の申請方法
こんにちは。
ハンドメイド作家のまりーじゅ(marryju shop)です。
BASEショップでは輸入品やハンドメイド商品、DIYオリジナル商品など、様々な商品を出品することができます。
おうち時間を活用して、アイシング・クッキーなど手作りのお菓子を販売したいと思っている方が多いのではないでしょうか。
しかし、ネットショップで食品を販売するためには、販売許可が必要な場合があります。
そこで、本記事ではBASEで手作りお菓子を販売したい方のために、販売許可の申請方法や準備するものについて解説します。
まだBASEに登録をしていない方は、30秒でBASEに登録ができるのでしておきましょう。
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これから、手作りの食品をネットショップで販売したいと考えている方には、ぜひ一度目を通していただきたい内容です。
この記事の内容
- BASEとは?販売するのに許可が必要な商品とは?
- BASEで食品は販売できる?販売許可証が必要な食品と不要な食品
- BASEで食品を販売するために必要な免許&許可証とは
- 「食品衛生責任者」の免許の取得方法や難易度は?
- 「食品衛生法」に基づく営業許可の取得方法や申請方法は?
- 手作りの食品を販売するために必要なことや準備するもの
- BASEに食品の販売許可を申請する方法
- BASEで「食品」を出品から販売する方法の流れ
- BASEで食品販売をする際の成功ポイント
- BASEで食品販売をするのに必要な準備と申請方法まとめ
この記事を書いている私は、ハンドメイド製作、BASE(ベイス)で自社のネットショップ運営や、minne(ミンネ)やcrema(クリーマ)などフリマアプリで4年販売しています。
BASEの使用方法にも精通しておりますので、クッキーやケーキなどハンドメイド食品をBASEで販売したいという方の力になれると思います。
では早速「BASEで食品を販売するのに許可が必要な商品や販売方法」について色々解説していきますので、是非最後まで読んでみてください。
BASE(ベイス)とは?販売するのに許可が必要な商品とは?
BASEでは、既製品だけでなく、ハンドメイド商品やDIYオリジナルグッズを作成し、販売している方が数多く登録しています。BASEの月額使用料は無料なので、初めてのショップ運営の方でも簡単に始められるサイトになります。
しかし、特定の商品は販売する際に、許可証が必要という規定があるので注意が必要です。
BASEでは食品・中古品・酒類・ペットを販売する際には許可証が必要、もしくは販売禁止としています。それは、どのネットショップでも同様の規定になります。
今回は、許可が必要な商品のなかでも「食品」について詳しく説明していきます。
BASEで食品は販売できる?販売許可証が必要な食品と不要な食品
BASEで食品を販売する際には、販売許可証が「必要な食品」と「不要な食品」があります。こちらでは、その2点について詳しくみていきましょう。
BASEで販売許可申請が「必要な食品」
販売許可証が必要な食品はこちらです。
- 魚、肉(生、干物、燻製)
- 乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)
- ショップオーナーの手作りや、加工品(手作りのお菓子、ジャム)
これらを販売したい場合は、各都道府県の保健所に販売許可の申請が必要になります。
BASEで販売許可申請が「必要ない食品」
一方、販売許可をとる必要がない食品はこちらです。
- 農家から直送する、農産物(実家で生産された野菜など)
- 販売されている加工品(缶詰やスナック菓子、お茶やコーヒーなど)
以上のように、食品衛生責任者によって生産された商品を、仕入れて販売する場合はショップオーナーが保健所にて販売許可証をとる必要はありません。
BASEで食品を販売するために必要な免許&許可証とは
それでは、BASEのショップオーナーが、アイシングクッキーなどの「手作り商品」を販売するにはどうしたら良いのか気になりますよね。
実は「食衛生責任者の免許」と「食品衛生法に基づく営業許可」をとることが必要になります。まずは、それぞれがどういうものなのか説明していきます。
BASEで食品販売の開業に必要な「食品衛生責任者」の免許とは
食品衛生責任者の免許とは、食品を販売する上で、もっとも大切な食品衛生のルールを知っており、営業責任を持っていることを示すものです。
ネットショップとはいえ、食品を扱う営業を行う場合、営業許可を受ける施設ごとに1名以上の食品衛生責任者が必要になります。
BASEで食品販売の開業に必要な「食品衛生法」に基づく営業許可とは
食品衛生法とは、食品販売・製造の際に、食品による健康被害を起こさないために定められている法律です。
「食品衛生法」をきっちりと守って営業をしていることを示すものが、食品衛生法に基づく営業許可書となります。消費者を守るための許可証でもあり、食品販売をおこなうには取得する義務があります。
「食品衛生責任者」の免許の取得方法や難易度は?
さて、手作り商品を販売するために、必要な「食品衛生責任者」の免許の取得方法や難易度について紹介していきますね。
「食品衛生責任者」の免許の取得方法
食品衛生責任者の免許取得方法はこちらです。
- 「食品衛生責任者養成講習会」を受講する。
- 10,000円の受講料を支払う。(都道府県によって異なる場合があります。)
また、以下の資格をすでに持っている方は、講習を受けなくても、食品衛生責任者になれます。
- 栄養士
- 調理師
- 製菓衛生師
- 畜場法に規定する衛生管理責任者
- 畜場法に規定する作業衛生責任者
- 食鳥処理衛生管理者
- 船舶料理士
など、食品衛生管理者、もしくは食品衛生監視員となれる資格を持っている方は、講習を受ける必要はありません。
受講の申し込みは事前にする必要があります。
申し込み方法、講習会日程や会場は、各都道府県で異なるため「(県名)食品衛生協会」で検索してみましょう。
「食品衛生責任者」の免許の難易度
食品衛生責任者の免許取得のための講習は全部で6時間(テストも含む)になります。
講習は1日で終わり、難易度は高くありません。
講習を受けることだけで取得できる免許になります。
「食品衛生法」に基づく営業許可の取得方法や申請方法は?
次に「食品衛生法に基づく営業許可」の取得方法や申請方法について説明していきます。
「食品衛生法」に基づく営業許可の取得方法
食品衛生法に基づく営業許可の取得の流れはこちらの3ステップになります。
①各都道府県の保健所にて事前の相談をする。
②後日、営業許可申請に必要な書類を用意し、担当者と確認検査日程を決めます。
③その後、許可証の交付を保健所にて行います。
「食品衛生法」に基づく営業許可の申請方法
営業許可申請に必要な書類はこちらです。
- 営業許可申請書
- 営業設備の大要、配置図
- 食品衛生責任者の証明書類
- 登記事項証明書
- 許可申請手数料
- 水質検査成績書
こちらを申請する前に、「食品衛生責任者の免許」を既に取得している必要があります。
提出先は各都道府県の保健所になります。細かい書類内容については、保健所での事前相談の際にしっかり確認しましょう。
営業設備完成予定の10日前程度には提出すると良いです。
手作りの食品をネットで販売するために必要なことや準備するもの
実は、ネットショップで手作り食品を販売する際も、自宅のキッチンでは営業許可がおりません。そのため、自宅のキッチン以外に専用の厨房施設を用意する必要があります。
これはスペースだけでなく、設備費用も莫大にかかるので、もし真剣に手作り商品を販売したいと考えている方は保健所に相談してから始めましょう。
BASEに食品の販売許可を申請する方法
BASEで手作り食品など、許可が必要な商品を扱う場合は、出品前に「お問い合わせフォーム」から申請をします。
申請する際は、メールアドレスなどの必要情報に加えて、以下の内容を記入しましょう。
①手作り商品販売希望の旨
②手作り商品販売に必要な書類の添付
BASEで「食品」を出品から販売する方法の流れ
ここでは、BASEの販売許可がおりた「手作り食品」の出品方法を説明します。
BASEアカウントにログインする
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トップ画面から「商品管理」を選択する
出品作業をするためには、トップ画面の「商品管理」を選択します。
「商品を登録する」を選択する
商品管理画面に移動しましたら、「商品を登録する」を選択します。
商品情報を入力するポイント①:商品説明
食品を販売する際には、下記項目は食品表示法で定められており、明記する必要があります。
【記載必須項目】
- 名称
- 原料名
- 内容量
- 販売者
- 添加物の有無
- アレルゲンの有無
アレルギー物質であるアレルゲンは、個別に表記することが義務付けられています。
例:マヨネーズ(卵)
食品表示について詳しく知りたい方は、自治体が開いている食品表示講習会に参加する、または保健所に相談してみると良いでしょう。
商品情報を入力するポイント②:カテゴリ
食品以外の商品も扱っている場合は、カテゴリを追加して、商品管理をしましょう。
商品情報を入力するポイント③:予約販売項目の利用
予約販売項目を利用することで、販売する数だけ製造できます。特に、アイシングクッキーなど、まとめて作った方が効率的な商品の場合はおすすめです。
出品登録をする
全ての情報を入力完了しましたら、「登録する」を選択して、出品完了です。
BASEで食品販売をする際の成功ポイント
BASEなど、ネットショップで食品販売を成功させるためのポイントを紹介します。ネットショップ販売では、直接購入者と会話ができないので、実店舗とは違った工夫が必要になりますよ。
商品写真を工夫する
食品は、思わず食べてみたくなるような、美味しそうな写真を掲載することがポイントです。
食べる時のことを想像するように、お皿や飲み物など、商品以外の小道具を使うことで、購入者が選びやすくなります。背景も、食品に合う色や風景を設定し、商品の魅力を引き出しましょう。
日時指定を受け付ける
手作り食品の場合、鮮度が大切になります。特に、添加物を使わない商品は、賞味期限が短くなり、購入者はいつ届くのかが気になるでしょう。
日時指定を注文の際にリクエストできるようにすることで、購入者の不安を取り除き、気軽に注文しやすくなります。また、日時指定は、ギフトとして贈りたい方にも便利なので、利用する方が多いでしょう。
ギフトセットを作成する
ギフトセットは、イベントがある時期だけでなく、誕生日プレゼントを目的とすれば、常に需要があります。特に、食品ギフトは好みが分からなくても贈りやすいので、人気です。
また、単価が低い商品の場合、頼んでみたくても送料が高くなるので、購入を躊躇してしまいがちです。しかしギフトセットや、味比べセットがあれば「送料を払うなら、こっちにしよう。」と単品より値段が高くても、お得なセットを選ぶ傾向があります。
BASEで食品販売をするのに必要な準備と申請方法まとめ
最後にこれまでの内容をまとめました。
- BASEで販売するのに許可が必要な商品とは
- BASEで食品は販売できる?販売許可証が必要な食品と不要な食品
- BASEで食品を販売するために必要な免許&許可証とは
- 「食品衛生責任者」の免許の取得方法や難易度は?
- 「食品衛生法」に基づく営業許可の取得方法や申請方法は?
- 手作りの食品を販売するために必要なことや準備するもの
- BASEに食品の販売許可を申請する方法
- BASEで「食品」を出品から販売する方法の流れ
- BASEで食品販売をする際の成功ポイント
BASEショップで食品を販売したい方に向けて、必要な準備や申請方法について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
アイシングクッキーなど、手作り食品を販売するためには、販売許可申請が必要になります。もう既に、実店舗を持っている方は、簡単に販売許可がもらえるでしょう。これから手作り食品を販売したいと思っている方は、この記事を参考に、販売準備を始めてみてください。
申請許可が必要でない食品もありますので、おうち時間を利用して、ネットショップ運営を始めてみてはいかがでしょうか?
まだBASEに登録をしていない方は、30秒でBASEに登録ができるのでしておきましょう。
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